問題作こと集英社スーパーダッシュ文庫『魔王な使い魔と魔法少女な』のライトノベル作家、みみとミミのリンクフリーな物書きブログ
海亀の涙のようなものだ、と友人に言った。
「なんだそりゃ?」
君がデートに行った。うん、いいさ。
食事の払いをワリカンにしようと彼女に持ちかけた。まあ、これもいい。
でも――ワリカンで1円が割り切れなかったせいでケンカになるというのがどうしようもない。
「だってなぁ、結婚したら俺の稼ぎで食うんだぞ、アイツ。なら、今くらい払えって話だろ」
……。
君さ、誕生日にプレゼント贈り合ってるよね?
「ん? ああ、同じ値段のものをな。ちゃんと端数は食い物にしておごって清算してるぞ」
君がもらったその腕時計……いくらだって?
「9万8000円。2000円は食った」
発売当初の定価じゃなくて、現在の価値、知ってる?
「……おい、俺が贈ったのは現金だったんだぞ?」
だから言ってるのさ、海亀の涙みたいなもんだって。
「産卵のときに流すっていう、アレか?」
そう、それ。
実は涙じゃなくて、体内の塩分濃度を調整しているだけのものなんだよ。
別に、産みの苦しみがどうという話ではないのさ。
「なんか……俺、ニセモノの涙に大分だまされてる気がする……」
まったく、しょっぱい話だ。
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